フレッシュコンクリート受入検査業務

建築工事及び土木工事におけるフレッシュコンクリートの受入検査

全ては、良い構造物を実現させるために・・・

一般的に“良いコンクリート”とは、「所要の強度・耐久性を有し、施工性に富んだ経済的で品質の安定したコンクリー ト」と言われています。フレッシュコンクリートの受入検査では、スランプ値・空気量・温度などの規格値の全てに適合することが必要ですが、規格値に適合していても施工者様にとって必ずしも良い生コンクリートとは言えないのが現実です。

スランプ値を例にとってみますと、スランプ値が15㎝の生コンクリートでは規格値の幅が±2.5㎝ですが、下限の12.5㎝と上限の17.5㎝ではフレッシュコンクリートは全くと言っていいほど違う性状を示します。仮に強度・耐久性の面で両者に違いが無くても、施工性の面では大きな違いがあるでしょう。

また、数値上は施工者様の求める値に近くても、思ったより扱いが困難なケースもあるのではないでしょうか。このように、生産者(生コン工場)と購入者(施工者)とで、思い描く商品像(コンクリートの品質)に隔たりが生じてしまうことは多々起こります。しかし、立場の違いはあれど、良い構造物を造りたいという共通の目標を持っているはずです。

従って弊社は、両者の思いの隔たりを調整し、違う方向に向きがちな二つのベクトルを共通の目標へ向かう一つのベクトルにするためのパイプ役になりたいと考えています。

弊社のスタッフは生コン工場様と施工者様の打設現場の両方で長年にわたりコンクリートの品質管理に携わってまいりました。生コン工場様で得た技術も生かしつつ、施工者様の求める品質を実現すべくアクションを起こしていきます。施工者様と生コン工場様の両者の思いを調整することにより、規格値には当然適合し、なお且つ強度・耐久性・施工性・経済性・安定性に優れたコンクリートの実現へ…。

決して生易しいことではありませんが、生コン工場様・施工者様に弊社が加わり協調体制の輪を築くことが出来れば「良い構造物を実現させる」という共通目標への最短ルートが見えてきます。

両者のことを理解する弊社だからこそ出来るのです。

 

良いコンクリートを実現させるための「STEP.5」

  1. 特記仕様書の現状把握
  2. 特記仕様書と実施工とのギャップ調査
    「仕様性能≠要求性能」
  3. 特記変更のため各仕様書との整合性確認
    「仕様性能=要求性能」
  4. 質疑応答書にて工事監理者から承諾を得る
  5. 必要に応じて試験練り実施

良いコンクリートを使用した構造物の実現へ実施工開始